初出場の宮古島は一言でいえば非常に贅沢な大会でした。
素晴らしくきれいな海を泳ぎ、素晴らしくきれいな海を眺めるバイクコースを走り、何より島中が一体となりトライアスロンに盛り上がっている。 子供たちのエイドでの働きも素晴らしいし、沿道の応援も熱い。ラジオやテレビ、新聞もトライアスロン一色だ。トライアスロンがこの島ではもう文化にな っている。これまで参加したトライアスロンでは断トツの 1 位、マラソンを含めたすべ ての参加大会の中でも 1 番の大会といっても過言ではありませんでした。
今回は準備期間が短かったこともあり、結果よりレースを楽しみ完走することを第一に 考えました。それでもレースとなれば頑張ってしまうのが常なので一応の目標として 10 時 間切りを掲げました。 スイムが 50m を 1’05 ペースで 1:05 バイクが 30 ㎞/h 平均で 5:20 ランが 3:30 でトランジットが計 5 分 これで 10 時間ですがかなり厳しい設定と思われました。例年の結果を見ると 10 時間を切 れば年代別 3 位に入れるかなというところです。
さて宮古島入りからレポートしていきます。受付は金曜日だったのですが当日朝のフライトが取れず、木曜の午前で仕事を切り上げ午後の便で宮古島入りしました。 金曜はスイム会場で試泳とバイクでコースの一部を走りました。いずれも素晴らしくきれいでこの時点でもう感動でした。 開会式とワイドーパーティーは車で行ったため酒が飲めず知り合いもいなかったのであまり楽しめず早々にホテルに戻りました。
土曜は朝ホテルの近くのビーチでスイム。熱帯魚がいっぱいいてまた感動しました。午後家族と合流しバイクの預託を終え早めに就寝しました。 気持ちの高ぶりと蚊が多かったこともありあまり眠れませんでした。
当日天気予報は雨でしたが、朝から時折晴れ間ものぞくまずまずの天気となりました。 朝は 3:30 起き、ホテルの配慮ですでに朝食が食べられます。スタート 2 時間前の 5 時に は会場に着き最後の準備。ウェアはトラステのワンピース半そでです。ゼッケンベルトは好きではないので安全ピンで前後にゼッケンを止めます。ウエットスーツは上下セパレートの長袖。 さあいよいよスタートです。
緊張はそれほどありませんでした。 スイムはバトルを避けるためにかなり遠回りをした感じ。それでも長良川や蒲郡とつながっているとは思えない素晴らしく透明な海なのである程度バトルを避けることができ気持よく泳ぎます。トラステで教えてもらったことを意識し、1 ストローク毎しっかり伸びて泳 ぎました。 上がってみるとタイムも 1:05 くらいで目標通り、結構いい泳ぎだったと自分で は思っていましたが、後で順位を確認してそれほどでもなかったことがわかりました(約 900 位/1500 人)。まだまだ伸びしろがあるということで。
トランジションではウエットを脱ぐだけで着替えをせず靴下だけ履きました。 5 本指靴下を足裏と甲を反対に履いてしまいましたが、まあいいかとそのままスタートしました。 バイク は心拍数が 150 を越えないよう抑えめで入りました。それでも気持ちよくどんどん抜いて いけます(スイムが遅かったからですね)。予想以上にアップダウンのあるコースでしたが、風はそれほど強くなく橋の上でもあおられるようなことはありませんでした。南東の風だったので予想はしていましたが中盤、池間島から東平安名崎まではずっと向かい風でつらい区間でした。頑張ってクラウチング姿勢を保ったためか結果を見るとこの区間がバイクの中では順位が最もよかった。終盤は首や腰の痛みが出てきたためクラウチング姿勢を保 つことが辛くなりましたが、追い風であったので姿勢を変えつつ対処しました。
結果バイクラップは予定よりかなり速く 5:03 ほどで平均時速 31 ㎞くらいでした。上々の 出来です。この時点で 10 時間切りが現実的になりました。 バイク中の補給はボトル 1 本に粉飴などを溶かした濃厚なドリンクとエイドのバナナ 3 本、 背中に入れたジェル 2 本でしたがこれで十分でした。バイク中ずっと膀胱が張った感じが ありましたが、結局最後まで我慢しました。T2 でようやくトイレに入りましたが、トイレ が 2 つしかなく待ち時間がもったいなかった。
ランでは心拍が 150 台前半を保つペースを心掛けました。結果キロ 5 分弱のペースが中心 となりましたが、こちらも思った以上にアップダウンがあり、また湿度が高く体温上昇が最大の敵となりました。各エイドではスポンジの冷水を体にかけ、スポンジと氷の入ったカップを持って走り途中でも体を冷やすようにしました。エイドでの子供たちの献身的なサポートにはとても助かり感激しました。それでもエイド手前では体温が上がりペースが落ちました。終盤までほぼ一定のペースで進みましたが、最後の 2 ㎞の登りで体温上昇が限度を超えペースダウン。それまで一人も抜かれず 200 人近くを抜いてきましたが、2 人に抜き返されてしまいました。
最後の競技場では意識も朦朧な感じで、ゴール直前に太鼓で応援しながら伴走してくれた子供たちにも気付きませんでした。応援してくれた家族との同伴ゴールもできず残念でした。ゴール後、自衛隊の人に体に冷水をかけてもらってようやく復活しました。
結果 9:55:36 73 位/総合 1572 人、 5 位/55-59 歳男子、 スイム 1:05:10 924 位、 バイク 5:09:37 (T1 6:44 込)177 位、 ラン 3:40:49 (T2 6:54 込) 30 位 目標の 10 時間を切ることができ、年代別では 5 位と表彰には届きませんでしたが大満足の 結果でした。やはりおじさん(おじいさん?)たちのレベルは年々上がっているようです。
翌日はバイクピックアップ、梱包し、コースのおさらいをする観光をして名古屋に帰りまし た。この日も天気が良くとてもきれいな景色を満喫しました。 家族も私がバイクを漕いでいる間にシュノーケリングをしてウミガメにも出会えて大満足 だったようです。 4 泊 5 日の長い宮古島滞在で日常生活に戻ってからもしばらく頭の中で三線の音が響いて いました。また是非参加したい大会です。大会の 65 歳定年があるのでなおさらです。 このレポートのPDF版はこちらで